家族みんなが安心できる玄関の新しいかたち
我が家がスマートロックの導入を検討し始めたのは、小学校に入学した息子にいつ鍵を持たせるか、という問題がきっかけでした。共働きのため、息子が一人で帰宅する時間帯があります。小さな子供に家の鍵を持たせるのは、紛失や盗難のリスクを考えるとどうしても不安がつきまといました。かといって、スマートフォンを持たせるにはまだ早い。そんなジレンマを抱えていた時に出会ったのが、物理キーでも解錠できるスマートロックでした。この製品は、私たち夫婦にとってはスマートフォンで、息子にとっては今まで通りランドセルに付けた物理キーで、というように、それぞれの世代やライフスタイルに合わせた使い方を可能にしてくれました。さらに、私の両親がたまに家に来てくれるのですが、二人ともスマートフォンの操作には全く慣れていません。彼らにとっても、使い慣れた金属の鍵で家に入れるという点は、非常に大きな安心材料だったようです。導入後、息子の帰宅はアプリの通知でリアルタイムに知ることができるようになり、鍵の紛失を心配するストレスからも解放されました。そして何より良かったのは、誰も使い方で困ることがなかったという点です。新しい技術を導入する際、家族の誰かが不便を感じたり、取り残されたりすることが一番の懸念でしたが、物理キーという共通のインターフェースが残されているおかげで、その心配は杞憂に終わりました。スマートロックは単に鍵をデジタル化するだけでなく、家族のコミュニケーションや安心感を深めるツールにもなり得るのだと実感しています。デジタルとアナログが自然に共存し、子供からお年寄りまで、誰もが自分に合った方法で使える。物理キー対応のスマートロックは、そんな多様性を受け入れる、新しい時代の玄関の形を実現してくれたのです。